RETICENCE: 寡黙な創造者 file. 07 墨塗 [ painting ] 透明なガラスの周縁部を黒く塗る「墨塗」工程。強い光がレンズ周縁に反射して発生させるフレアやゴーストを防止するため、チップという棒状の器具で手作業で塗り上げていく。高い精度と技術、そして忍耐力が必要とされる、シグマが誇る職人技である。 photo : Mizuho Tamaru シグマ会津工場 光学素子加工第2部 接合墨塗課第3係長 宇川美智枝 墨塗工程では、大小さまざまなサイズ・形状のレンズの側面を、作業者一人ひとりが専用チップを駆使して均一に塗り上げます。新機種のレンズの形状には複雑なものが増えていますので、試作段階からその塗り方を試行錯誤しています。そうしたたゆまぬ努力と向上心・探究心がシグマの世界品質を支え、ユーザーの信頼を勝ち得ていると思います。経験と蓄積された高度な技術・感性を受け継いでいく仕事に誇りと自信を持って、スタッフ一同努力していきたいと思います。 使い込まれた墨塗り用の道具。筆の部分で墨を調合し、チップ(スポンジ部分)でレンズ周囲を塗り上げていく。 Share on social media FacebookTwitter PREVIOUS STORY NEXT STORY RETICENCE精密小物部品precision component RETICENCE 一覧 RETICENCE射出成形plastic injection molding