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EVENT REPORT
KYOTOGRAPHIE
サテライトイベント「KG+2019」
協賛・出展レポート

SIGMAは、今年4月から5月にかけて開催された
KYOTOGRAPHIEサテライトイベント「KG+2019」に
メインスポンサーとして協賛。
自社企画の写真展も含め、会場の様子などをお伝えします。

text: SEIN編集部 / photo: ミズカイケイコ

2019.06.05

「アーティストのための撮影機材」を手がけるSIGMAは、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライトイベントであり、“これからの写真家とキュレーター”のためのプロジェクト「KG+2019」(2019年4月12日(金)から5月12日(日)京都市内各地で開催)にメインスポンサーとして協賛しました。

KG+は、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に、2013年よりスタートした公募型アートフェスティバルです。2019年に7回目を迎え、この度プログラムを一新。京都から新たな才能を世界に送り出すことを目指し、意欲ある参加者を広く募集して展覧会を開催しました。

また、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭との連携・同時開催を通して、KG+参加アーティストに、国際的に活躍する写真家やアーティスト、国内外のキュレーターやギャラリストとの出会いの場と情報発信の機会を提供。さらに、参加型のプログラムを実施し、来場者や市民が写真芸術文化に親しむ環境をつくりだしました。

SIGMAは具体的なスポンサーシップとして、新進作家に活躍の道を開くコンペティション「KG+ AWARD」の「SELECT 12」の選出委員および選出作家12名へのサポート、受賞者への副賞贈呈等によるイベント運営支援を行ったほか、SIGMA自らも写真展の出展者として参加。写真家・伊丹豪氏によるSIGMA唯一の生産拠点・会津工場を題材とした特別作品展を開催しました。

「KG+」への協賛を決めた理由
―「写真と道具」を真摯に考えるメーカーとして―

写真と道具、表現と技術の関わりを問い続け、「アーティストのための撮影機材」をテーマに、ユニークでコンセプチュアルなカメラやレンズを手がけてきたSIGMAが、ものづくりと同様に大切にしていること。それは「芸術としての写真の素晴らしさ、豊かさ」に直に触れる機会をつくること。そして「写真に取り組むこれからの才能」に活躍の機会を提供することです。2018年からは、撮影機材メーカーとして「見る」と「撮る」を繋ぐ、写真の道具としての可能性を探るべく「KG+」に協賛しています。

「これからのアーティスト」を支援するために

KG+は、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に、2013年からスタートしたアートプロジェクトです。KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭と連携し、同時期に開催することで国際的に活躍する写真家やアーティスト、国内外のキュレーター、ギャラリストとの出会いの場と国際的な情報発信の機会を提供しています。「KG+」協賛によって、才能と情熱にあふれ、真摯に写真に取り組むアーティストを支援できることは、SIGMAにとっても大きな喜びです。また、新進作家に活躍の道を開くコンペティション「KG+ AWARD」においては、以下のようなサポートを行いました。

  • 「KG+ AWARD SELECT 12」選出者12名へのサポート
    SELECT 12に選出された12名の各出展者へ出展費用をサポート
  • 「KG+ AWARD SELECT 12」選考委員会の運営支援
    選考に関わる運営費用をサポート
  • 「KG+ AWARD」グランプリ受賞者への副賞授与
    グランプリ受賞者へ10万円相当のカメラまたはレンズの贈呈
  • 「KG+ AWARD」オーディエンス賞受賞者への副賞授与
    オーディエンス賞受賞者へ記念品を贈呈

グランプリ

福島あつし | 「弁当 is Ready.」

作家は高齢者専用の弁当屋の配達員をしている。その配達先にカメラを持ち込むことで、「生と死」「高齢化社会」といったテーマを浮かび上がらせる。作家は老人たちを撮影するときのことを「僕は自分の網膜にその(老人の)眼が焼きついてしまいそうになるのが、ただただ怖かった。30分の1秒というあまりにも呆気ないシャッタースピードで、とにかくフィルムに閉じ込めて楽になりたかった」と語る。そうして撮影されたこれらの写真は「撮った」のでも、「撮らされた」のでもないのだという。そこには私たちが普段見ることも想像することもない生活が、動かし難い事実として「ある」ということが突きつけられている。(公式プログラムより)


出展者としてのメインプログラム
SIGMA Satellite Gallery in Kyoto 2019

伊丹豪 特別展 with FOVEON

写真集「photocopy」のほぼ全てをSIGMA sd Quattro HSIGMA dp3 Quattroのみで撮影、国内外で高い評価を得る気鋭の写真家・伊丹豪氏による特別写真展を、京都文化博物館別館とJARFO 京・文博で開催しました。
今回はSIGMA sd Quattro Hを使用した、SIGMA唯一の生産拠点・会津工場を題材とする撮り下ろし作品の展示。圧倒的な解像力と色再現力をもつFoveonセンサーを搭載したSIGMA製カメラと、SIGMAのものづくりの粋である会津工場が、伊丹氏によって鮮やかに融合し、来場者を圧倒しました。併せて会場では、SIGMA製品の展示やKG+×SIGMA限定グッズの販売など、期間限定の企画も行いました。

© Go Itami
© Go Itami
© Go Itami
© Go Itami

伊丹 豪|Go Itami
写真家。1976年、徳島県生まれ。2004年、第27回キヤノン写真新世紀佳作受賞。2015年、『this year’s model』で第27回「写真の会賞」(2015年)を受賞。写真集『study』『study / copy / print』『this year’s model』(RONDADE)をリリース。最新刊『photocopy』はほぼ全てSIGMA sd Quattro HSIGMA dp3 Quattroで撮影された。
https://www.goitami.jp


「KYOTOGRAPHIE 2017」および「KG+ 2018」への協賛について

SIGMAは、2017年に「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」、2018年には「KG+」にそれぞれ協賛しています。
2017年には、KYOTOGRAPHIEのアソシエイテッドプログラムとして期間限定の写真集ライブラリーを設置、SIGMAの蔵書を初公開しました。2018年のKG+では伊丹豪氏の写真展「photocopy #2」を中心に、数々のトークショーも併せて開催しました。
SIGMAはこれからもさまざまなかたちで、「芸術としての写真」とそれに向き合う人たちをサポートしていきます。

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