[ SIGMAで写真を楽しむ人の、とっておきのフォトファイル ]

箱から出した瞬間に感じた道具としての信頼感

Steve Waddenさんフォトジャーナリスト・エディトリアルフォトグラファー

2016年に購入したCanon用のSIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Artが私にとって初めてのSIGMA製品です。2019年にはSONY α7RⅢ用にSIGMA MOUNT CONVERTER MC-11を購入しました。
当時私は、F値の明るいスペシャルな50mmの単焦点を探していたのですが、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Artは当時あった明るい50mmの中でシンプルに一番気に入ったので選びました。
レンズ自体の外観や作りの品質が高いので、箱から出した瞬間に信頼できる道具だと感じました。また、“本物感”が強いという印象を持ち、長い鏡筒と幅の広いフォーカスリングが特に気に入りました。大口径レンズとして人間工学的に優れたデザインだと思います。このレンズをカバンから取り出すと「さあ、仕事をはじめるぞ」という気分になりますね。

普段私はフォトジャーナリストとエディトリアルフォトグラファーとして働いています。その他、イベントの撮影や広告などの商業写真も撮影するので、仕事ではカメラやレンズ、照明、アクセサリーなどさまざまな機材が必要になります。
しかし、自分のライフワークにおいてはミニマリストの精神で撮影に臨みます。昨年からはSIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art 一本で行うポートレート撮影のプロジェクトに重点的に取り組んでいます。50mmという焦点距離は被写体と自分を切り離すのに丁度良い距離を与えてくれるのですが、同時に必要に応じて周辺環境を容易に取り込めるという利点もあります。
このレンズで最も重要な点は、40MP以上のセンサーでも申し分なく表現される、信じられないくらいのシャープさです。今はSIGMA MOUNT CONVERTER MC-11を使って、この素晴らしいレンズをCanon、SONY両方のシステムで使うことができています。仕事で50mm F1.4を使う時にも、コンバーターとレンズの相性が良いのが何よりも嬉しいですね。

SIGMAは高品質なレンズを生み出す革新的なブランドだという印象です。加えて、レンズ市場において最高のコストパフォーマンスを発揮するブランドだとも思います。
また、SIGMAは写真家の意見や要望を聞き取っていると感じます。その結果、本当に面白く、また、他が作らないようなレンズを生み出せているのだと思います。
最近はSONYのα7Rシリーズを導入したので、SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryのようなミラーレス専用設計のSONY Eマウントレンズをドキュメンタリー制作に使いたいと思っています。この45mmのレンズ設計の方針で、28mmや35mmのラインナップが拡充すると良いなと思っています。

Steve Wadden

フォトジャーナリスト・エディトリアルフォトグラファー

カナダ イーストコーストを拠点に活動。20年の活動実績と受賞歴を持つフォトジャーナリスト・エディトリアルフォトグラファー。
近年は映画やテレビにおけるディレクター、スチル撮影、プロモーションフォトグラファーの分野にも活動範囲は拡大している。
「VICE(ヴァイス/カナダのデジタルメディア、放送会社)」「MacLean’s Magazine(マクリーンズ/カナダのニュース誌)」「Reader’s Digest(リーダーズダイジェスト/アメリカの総合雑誌)」「The Globe and Mail(グローブ・アンド・メール/カナダの新聞)」などで掲載。

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