愛用しているのは、発売当時に使い始めたSIGMA DP1 Merrill。まず、その緊張感のある画作りに、ぎょっとしたのを覚えています。手にする前から、利用シーンは限られるだろうと思っていましたが、その通りでした(笑)。記録欲とも、狩人的な欲とも違う、肩に力が入っていない素の状態の時に使います。普段、撮影できる機器を2~3台は持ち歩いているのですが、表情や仕草に心が動いた時は、一般的な一眼レフやiPhoneに手が伸び、光と影の美しさに心が動いた時には、SIGMA。そんな使い分けをしているように思います。撮影する行為や写真が日常的、作業的になりつつあるのに対して、SIGMAのカメラは別の価値を残してくれていると感じます。