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世界初、「ガラスセラミック」採用の保護フィルターを開発

写真愛好家の大切な資産、レンズを長くご愛用いただくために。
SIGMAは、画期的な新素材をいち早く採用した保護フィルターを開発。
素材メーカーとの協力体制と信頼関係、ユニークな着眼点と豊富なノウハウを
総動員して具現化した、レンズメーカーの作る「真のプロテクター」です。

写真:現在において「究極の保護フィルター」を目標として開発された「SIGMA WR CERAMIC PROTECTOR」。

写真表現にとって最も重要な要素、交換レンズ。写真表現のキーデバイスとして、撮り手にとって最も大切な資産といえる存在です。時間、経験、資金、すべてを注ぎ込んで構築した自分だけの「レンズシステム」を愛用いただくために、レンズメーカーには何ができるか。その観点からSIGMAは、「フィルター」もまた独自の基準で開発・実現すべきと考えました。

SIGMA WR CERAMIC PROTECTORには、世界初の新素材「クリアガラスセラミック(CGC)」が採用されています。CGCは、航空・宇宙産業などで採用されている高強度素材、“ガラスセラミック(結晶化ガラス)”を、光学機器に使用できるまでに透過率を高め、十分な光学性能を担保したもので、その圧倒的な強度と高い信頼性とで、保護フィルターに理想的な素材といえます。

一般的な高強度保護フィルターに用いられている化学強化ガラスが、化学処理によって表面だけを強化しているのに対し、ガラス内部にスピネルの微結晶を析出させる「クリアガラスセラミック」は、特別な製法により、素材内部まで均一に強化しています。これにより、一般的に知られている化学強化ガラスを上回る硬度と、サファイアガラス以上の柔軟性という、保護フィルターとして理想的な性質を持ち合わせている世界初の新素材なのです。
さらに、クラック(傷)からヒビ割れへと育ちにくい特質を持っているため、万が一キズがついた場合でも、ガラスの破砕・飛散を防ぐなど、レンズ前面への高い耐衝撃性と、撮影シーンを選ばない高い保護性能を発揮します。

素材メーカーとの協力体制のもと、画期的な新素材をいち早く採用するところから始まり、このプロテクター開発には、長年SIGMAが独自に蓄積してきた豊富な知見が生きています。製品の設計段階から、レンズに装着した状態で実写性能に与える影響も慎重に検査しており、十分な結果が確認されて初めて生産開始するなど、レンズメーカーとして納得できるまで十分な配慮がなされています。
最高の光学性能を追求するSIGMAが完成させたこの「真のプロテクター」が、新しい品質基準を確立するものと確信しています。

従来の化学強化ガラス以上の硬度とサファイアガラス以上の柔軟性を併せ持つ「クリアガラスセラミック」(写真上)。傷がつきにくく、割れにくいという、保護フィルターには理想的な素材。写真下は従来のプロテクターに用いられる化学強化ガラス。
一般的な化学強化ガラスは、化学処理によって表面だけを強化(左)。一方「クリアガラスセラミック」は、特別な製法により加熱することでガラス内部にスピネルの微結晶を析出させ、素材内部まで均一に強化している(右)。

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